2023-08-13

 以前はほとんど毎日更新していた時期もあったが、ここ2、3ヶ月はすっかりブログから離れてしまっていた。書くことをまったく止めてしまったのではなく、ブログに公開するという習慣から離れていただけで、自分だけが見るノートや日記アプリには毎日なにかしら綴っている。

日々の面白いこと、感動したこと、悩んでいること、その大半が仕事(障害者介護・介助のアルバイト)と恋人に関係することで、どちらも他人のプライバシーに大きく関わることだからブログに書けないのだ。もどかしい。

しかし文章を書くことは私にとって大切な創作活動なのだから、誰にも見せずに書き続けるのもなんというか、息が詰まる感じがする。無理やりにでもブログに書けるようなことを探して書いてみようと、思い立ったが吉日、久しぶりにブログを開いてみる。

 

 先日、飼っていた犬が夢に出てきた。抱きかかえて、散歩する夢。

 

 犬が亡くなったのは去年の9月20日。大きな台風が去った後の、よく晴れた日の朝だった。
私と隣り合って寝ていた犬が、突然しゃっくりのような声を出し始め、慌てて抱きかかえたが、5分ほどで息をしなくなった。おしっこが今までにないくらいたくさん出て、トイレシートを何枚も交換した。さっきまで生きていた犬が急速に死体になっていった。筋肉が硬くなり、舌を触ると冷たかった。
生命活動は不可逆的に終わる。死は取り返しのつかないことなのだと、初めて理解した。

ショックだった。

 

 だからなのか、今まで犬が夢に出てくるときはいつも、死なないで!と思うのにやっぱり死んでしまう夢だった。何度もそういう夢を見た。それほどショックを受けたのだ。

 

 犬が亡くなってから初めて、抱っこして散歩する夢を見た。目が覚めたあと一人で泣いた。
暖かくて、さわると柔らかくて、言葉を交わさなくても私の気持ちをただ黙って聴き入れてくれる、犬は命いっぱいで私をケアしてくれていた。
もう会えないと思うと、今でもつらい。


 「『今までお世話してくれてありがとう』と思っているはず」「天国では元気に遊んでいる」などの言葉には慰められもするが、暖かかった体が冷たくなって、もう二度と元に戻らない。その事実だけはどうしようもなく変わらない。
つらい気持ちを消すことは絶対にできないし、つらいことはつらいまま、明るく生きるしかない。それが死だ。

 

 近頃暑い。昨日は熱中症のような症状が出て、寝込んでしまった。仕事も休んで一日ゆっくり過ごして回復したが、それにしても暑すぎる。
空が黄色い。明日から久しぶりに雨が降る、台風だ。恋人と出かける予定だがどうなるか分からない。台風が過ぎ去ったらまた暑くなるらしい。
明らかに人間が生活できる気候ではなくなってきた。そう遠くないうちに人間は滅びるだろう。そう非現実的な話でもない。
人間が滅びたら天国はどうなるのか。