2022-07-23

 犬を寝かしつけながらいつの間にか自分も寝てしまっていたらしい。朝7時前に目覚める。犬は鳴き疲れてぐっすり寝ていた。

 寝起きの頭でぼーっと食パンを食べているとふと、窓から見える空の色に違和感をおぼえる。7時ってこんなに暗かったっけ? ゴミ出しついでに家の外に出てみると、黄緑色とピンク色と赤色の絵の具を混ぜて作ったみたいなクサい褐色の空に灰色の太陽がぽつんと浮かんでいて、薄暗いのにじりじりと焼けるように暑く、とても嫌な感じの空気だった。これは現実なんだろうかと思う。ゴミを出そうと道路を渡ると向こうの方で猫の鳴き声がして、振り向くと、白いつるつるの円錐が腹に刺さった三毛猫がこちらを見ている。円錐が貫通しているのに猫の体には一滴も血がついていないし、痛がる様子もない。何かの間違いかと思って近づくと猫は一気に巨大化してパン!と大きな音とともに破裂し、消滅した。

 怖くなって急いで家に帰り、何も見なかったことにしてもう一度布団に入る。全然眠れないので睡眠薬を、いつも1錠飲むところを2錠飲んで、無理やり寝た。起きると夕方5時になっていた。外はいつもと変わらない夕方の景色で、近所の高校生が世間話をしながら家の前を通り過ぎる声が聞こえる。悪夢でも見ていたんだろうと思うことにする。脂汗で濡れた服を洗濯機に入れ、シャワーを浴びた。

 晩ごはんは土用の丑の日なので鰻、ではなく穴子を食べた。鰻みたいなもん。小さいころは鰻も穴子も小さい骨が喉にひっかかるのが苦手で、ほとんど食べたことがなかった。今はどちらも好きだが、それでも小骨はどうにかならないのかと思う。食後にお腹を壊して下痢をした。