2023-02-28

 最近あったいいこと

 

 去年の冬に中西正司「自立生活運動史」を読んで、障害者の自立生活を実現するための理念と戦略的思考にものすごく感動して、この自立生活センターというところで身体障害者の介助をしてみたいと強く思った。その夢を叶えるために引っ越しとか資格とか前のバイト先とどうやって掛け持ちするかとかの具体的な道筋を立てていき、「自立生活運動史」を読んだ日からおよそ3ヶ月後の今、自立生活センターのバイトに採用されて、夢が現実になった。これってすごくないですか?来月から働き始めるのがとても楽しみ。

 そもそも身体障害者の介助をしてみたいと思ったのは、自立生活の理念を持っていらっしゃる方の介助に入ることで身体障害者が介助を受けながら当たり前に生きるとはどういうことかを肌で学び、自分の"障害者観"を再構築したかったから。

 障害者が施設やグループホームを利用せずに生きる現場を私は知らない。だからこそ、障害者が一人暮らしなんて無理なんじゃないかとか(実際に一人暮らししてる障害者はいるので、無理なわけないのだが)感覚的に「障害者は他人の手を借りて生きる存在である」と思ってしまっているところが私にはあるような気がする。もちろん人間はみんな他人に助けられて生きているんだから障害者も人間という意味ではこれは正しいが、そうではなくて、ことさらに障害者を「助けが必要な存在」として規定するような感覚が自分に全くないとは言えない。正直なところ。

 変な話かもしれないが、一人暮らしされている方の介助に入って自立生活とはどういうものかを拝見することでそういう感覚が消えていくんじゃないかと期待して、今からワクワクしている。